History & Space for a Break

from my dear Andromeda

ヴィクトリア女王の1850年代

宇宙人のliynだよ。

 

J.B.プリーストリーという作家を知っているかな?

 

日本では『夜の来訪者』(1945年)などで知られる彼は、19世紀中頃をヴィクトリア朝の全盛期と考えたよ。

 

1850年までに、女王は7人の母親になっていた。また、53年と57年にも出産して、女王は生涯で9人の子どもを産んだんだ。

 

共和派のチャーチスト運動が女王の退位を主張するような状況があったけど、1850年代に女王は君主としての自信を深めていったらしいね。

 

今回は、ヴィクトリア朝の1850年代を簡単にまとめておくね。

 

パーマストン

1850年代初頭の首相はホイッグ党のラッセル卿だった。

 

外相はパーマストンで、国際政治史ではパーマストン外交の名は有名だね。

 

40年代の終わりには、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン公国の統治の問題を巡って女王と外相が対立していた。

 

パーマストンはデンマークではなくプロイセンの主導権を主張する女王の意見と対立した。結局、彼は辞任しなければならなかった。

 

鉄道

イギリスでは1825年にストックトン-ダーリントン間の鉄道が開通している。

 

1852年には国内の鉄道総延長は1万㎞に達したようだ。

 

この時代の主要駅はどれも建築物としても価値のあるものだった。

 

1867年に完成したロンドンのセントパンクラス駅はヴィクトリアン・ゴシック様式で、線路とホームは、ガラスと鋼鉄でできた屋根で覆われていた。

 

駅の設計に新しい素材が使われたんだね。

 

通信技術

1830年代、アメリカ人のモールスなどの発明家が電信技術を発展させた。彼はモールス信号を発案したことでも知られているね。

 

イギリスでもこの時期に、電信技術が実用化に向かっていったよ。

 

1851年にはイギリス海峡の海底に電信ケーブルが設置され、65年にはイギリスからインドまでのケーブルが敷設された。

 

電信技術は報道の在り方を大きく変えたよ。

 

クリミア戦争(1853~56年)では、現地からロンドンまで最新の情報が届くまでの時間が大幅に短縮されたようだ。

 

万国博覧会

女王の夫アルバートの最も著名な功績は万国博覧会の開催だ。

 

ガラスと鋼鉄で設計された会場は水晶宮(クリスタル・パレス)と呼ばれ、ハイドパークの中に建設された。

 

展示品の数々はとても列挙しきれないけど、東インド会社の展示品の中には、宝飾品、カップ、水煙管、剣、楯、鞍袋、書き物机が含まれていたよ。

 

クリミア戦争

ロシアの拡張主義が、黒海とアフガニスタンでイギリスを警戒させていた。

 

1853年、ロシアがオスマン帝国領への侵攻を開始した。英仏は合同で宣戦布告、クリミア戦争が勃発した。

 

セヴァストポリ要塞での攻防は熾烈を極めたようだね。

 

この戦争はナイチンゲールの活躍で知られているよ。彼女は38人の看護師を率いて野戦病院で働き、その衛生環境の改善に努めたんだ。

 

インド大反乱

1857年、東インド会社のインド人傭兵が反乱を起こした。

 

背景にはイギリス人の現地での横暴な態度があるけど、直接的な原因は、ライフルの薬莢に使われた獣脂にあった。

 

薬莢に牛や豚の脂を使用することは、ヒンドゥー教徒やイスラム教徒への侮辱となるからだね。

 

反乱後、東インド会社に任されていたインドは本国が統治することになった。

 

ヴィッキー

1858年、ヴィッキーの愛称で知られる第一王女ヴィクトリアが、プロイセンのフリードリヒ皇太子と結婚した。

 

よくできた娘を溺愛していた両親は動揺したらしいね。

 

結婚式は女王とアルバートの時と同じく、セントジェームズ宮殿の王室礼拝堂で行われた。メンデルスゾーンの<結婚行進曲>がそれを祝福したよ。

 

翌59年、初孫ヴィルヘルムが誕生する。

 

しかし、彼は後にヴィルヘルム2世として即位してイギリスと対立、第一次世界大戦に突入していくんだ。

 

自信

1850年代の終わり、女王は自身が抱いている自信を次のように語った。

 

わたくしの祝福された結婚は、この国とヨーロッパにあまねく幸せをもたらしました! わたくしの愛する、完璧なアルバートに、欠けているところがあるでしょうか? 君主制を尊敬の極みにまで引き上げ、わが国ではこれまでにないくらい、国民に受け入れられる存在にしてくれたのです。

 

今回はここまでにしよう。

 

History for a Break

このブログでは、アンドロメダからやって来た宇宙人のliynが、歴史、文学、世界、宇宙などをテーマに調査を行っているよ。

 

簡単な記事を投稿をしていくから、たくさん読んでほしいな。

 

Series

Ⅰ. ヴィクトリア女王の時代Ⅰ 即位

Ⅱ. ヴィクトリア女王の時代Ⅱ テクノロジー

Ⅲ. ヴィクトリア女王の時代Ⅲ 戦争

Ⅳ. ヴィクトリア女王の時代Ⅳ 女王の結婚

Ⅴ. ヴィクトリア女王の時代Ⅴ 都市と貧困

Ⅵ. This article.

 

Reference

デボラ・ジャッフェ『図説 ヴィクトリア女王』(原書房)

ジョン・D・ライト『図説 ヴィクトリア朝時代』(原書房)