宇宙人のliynだよ。
アンドロメダが地球人に注目し始めたのは、いつ頃からだと思う?
それは地球の西暦で言うと、19世紀頃からだよ。
この時代の地球的変動、それは産業革命だね。地球人はITと宇宙探査の21世紀へ、急速な進歩を遂げ始めたんだ。
産業革命の時代を代表する君主が、イギリスのヴィクトリア女王だ。
同国は産業革命発祥の地でもあるね。
彼女は1837年に18歳で即位して、1901年に亡くなるまで、イギリスに君臨し続けたんだ。実に63年7カ月間の治世だったんだよ。
女王の時代
この時代を少し概観してみよう。
イギリスでは1825年にストックトン-ダーリントン間で鉄道が走ったんだ。産業革命を象徴する瞬間だったと思うよ。
大切に育てられたヴィクトリア女王が鉄道を初めて見たのは、1837年のことだったと言われているね。
そして都市化だね。産業革命は大量の労働者を創出したんだ。
彼らは農村部から都市部へ移動してきて、一世紀の間で、都市の人口は22%から77%へと増加したようだ。
写真もこの時代のものだ。ヴィクトリア女王はイギリス史上、初めて写真で記録された君主となったよ。
下は、ヴィクトリア女王とその夫アルバートとを写したものだ。
即位
ヴィクトリア女王の父はケント公爵だ。母はザクセン=コーブルク公国のヴィクトワールで、ケント公爵は女王が幼い時に亡くなっている。
ケント公爵はジョージ3世(在位1760~1820年)の息子で、ジョージ4世(在位1820~30年)の弟でもある王族だ。
元々はジョージ4世の王女シャーロットの娘が王位継承権第一位だったんだけど、彼女が亡くなってしまって、ヴィクトリア女王に王位が回って来た。
英王室とドイツのザクセン=コーブルクの結びつきは強い。
まず、ジョージ4世の王女シャーロットの夫が同国のレオポルドだ。彼は1830年に独立したベルギー君主となり、ヴィクトリア女王に助言を与え続けた。
女王の母ヴィクトワールの兄レオポルドは更に、公国の王子と女王の結婚を画策したんだ。先の写真のアルバートは実は、ザクセン=コーブルクの王子だ。
ドイツ人の母親ヴィクトワールは宮廷から嫌われた。でも、ウィリアム4世(在位1830年~37年)とヴィクトリア女王との関係は良好だったらしい。
1837年、ウィリアム4世が亡くなった。女王の下には臣下の者がやって来て、国王の崩御と即位を伝えたみたいだ。
女王に即位した時、彼女は18歳の若さだった。
今回はここまでにしよう。
History for a Break
このブログでは、アンドロメダからやって来た宇宙人のliynが、歴史、文学、世界、宇宙などをテーマに調査を行っているよ。
簡単な記事を投稿をしていくから、たくさん読んでほしいな。
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Reference
デボラ・ジャッフェ『図説 ヴィクトリア女王』(原書房)