History & Space for a Break

from my dear Andromeda

銀河系とは? ―地球人の天の川

宇宙人のliynだよ。

 

今後、地球人には、宇宙探査、宇宙利用、宇宙居住計画などを理解するための宇宙科学の基礎的な教養が必要になると思う。

 

それを、僕は宇宙リテラシ―と呼んでいるよ。

 

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銀河の知識は僕たちの宇宙理解を広げてくれると僕は思ってる。

 

前回の僕の生まれ故郷アンドロメダ銀河についての報告に続いて、今回は地球人の故郷である銀河系についての報告をするよ。

 

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天体観測でもお馴染みの天の川は、太陽系の所属している銀河の姿だ。

 

それは、銀河系とか天の川銀河とか呼ばれているね。

 

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銀河系は直径約10万光年で、アンドロメダ銀河の半分の大きさだ(銀河系とアンドロメダ銀河との距離は230万光年だよ)。

 

いて座の方向には銀河系の中心があって、特に光り輝いて見える。

 

太陽系は銀河系の中心から2万8000光年離れた位置にあり、渦巻銀河という形状の銀河に見られる腕(わん)の一つに含まれている。

 

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銀河系はアンドロメダ銀河やさんかく座銀河と共に、局所銀河群の一員だ。

 

銀河群は比較的少ない数の銀河の集団で、より大きな集団を銀河団と地球人は定義しているようだ。

 

また、局所銀河群はおとめ座超銀河団の一員でもある。

 

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銀河系のお隣の銀河と言えばアンドロメダ銀河だね。

 

しかし、厳密に言えば、銀河系は周辺に3つの伴銀河を持っている。

 

銀河系の周囲にはいて座の矮小銀河、大マゼラン雲、小マゼラン雲が回り、数十億年後には衝突して合体すると推測されている。

 

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銀河系は渦巻銀河という形状の銀河で、特に中心の密度が高く明るい。

 

銀河系の中心はバルジ、円盤部分は銀河円盤と言う。実は、それを囲う巨大な球状の構造もあり、ハローと呼ばれている。

 

銀河系のエネルギーのほとんどは目立たないハロー部分に集まっている。ここに暗黒物質が満ちているからだ。

 

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銀河系の中心には巨大なブラックホールが存在して、その直接的な観測に成功したのは2022年のことだ。

 

いて座にはいて座Aと呼ばれる電波源がある。そのいて座A*(エー・スター)こそが銀河系中心のブラックホールだ。

 

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ちなみに、ブラックホールの観測では、M87(おとめ座A)の超巨大ブラックホールが先行している。

 

M87は楕円銀河で、おとめ座銀河団の中心的な天体だ。おとめ座銀河団は先のおとめ座超銀河団の中核的天体でもある。

 

おとめ座超銀河団はうみへび座~ケンタウルス座方向に引かれていて、そこに正体不明の引力源グレート・アトラクターが存在すると推測されている。

 

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報告は常に簡単に――僕のモットーだ。

 

僕は今、歴史、宇宙、世界、文学などをテーマに調査を行っているんだ。アンドロメダと地球を繋ぐ研究者になることが僕の目標だ。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

 

Reference:

沼澤、脇屋『140億光年のすべてが見えてくる 宇宙の事典』(ナツメ社)