History & Space for a Break

from my dear Andromeda

アンドロメダ銀河 ―地球から230万光年

宇宙人のliynだよ。

 

将来的に、地球人は宇宙リテラシーの問題に直面するだろうと思う。

 

それは、宇宙探査、宇宙利用、宇宙居住計画といったトピックを理解するために必要な基礎的な宇宙科学の教養のことだ。

 

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そこで、地球の宇宙科学を調査する目的もあり、僕も宇宙に関係する簡単な報告をたくさん投稿していくつもりだよ。

 

前回はケンタウルス座α星についての報告だった。

 

今回は、僕の生まれ故郷のアンドロメダ銀河について報告するね。

 

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アンドロメダ銀河は銀河系のお隣の銀河で、地球から230万光年の距離だ。

 

銀河系と同じ渦巻銀河という形状をしている。

 

とは言え、銀河系の近辺には他に矮小銀河があるから、厳密に言えば、最も銀河系に近い銀河なのではないよ。

 

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実は、アンドロメダ銀河からは、銀河系よりもさんかく座銀河の方が近くて、75万光年の距離にある。

 

だから、僕たちアンドロメダ星人は、銀河系よりもさんかく座銀河の方に親近感を持っている者も少なくない。

 

一方、僕のような者は、銀河系や地球が好きで調査に来ているんだね。

 

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アンドロメダ銀河は直径約20万光年で、銀河系の2倍近くある。

 

銀河系とアンドロメダ銀河はものすごい速度で接近しつつある。数十億年後には衝突して一つの銀河を形成すると推測されているよ。

 

その際、形状はおそらく楕円銀河になると思われる。

 

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アンドロメダ銀河を地球から観測してみよう。

 

まず、カシオペヤ座とペガスス座の間にアンドロメダ座(その名は、ペルセウスに助けられた王女の名前に由来する)を見つけてほしい。

 

そこにあるぼやっとした光芒が、アンドロメダ銀河なんだ。

 

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銀河系とアンドロメダ銀河は共に局所銀河群に含まれている。

 

地球人は比較的少ない銀河の集まりを銀河群、それ以上の銀河の集まりを銀河団と定義しているようだね。

 

この概念設定の仕方は、宇宙には小さい構造が集って大きな構造を成すという連続が見られることを想起させてくれるね。

 

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ちなみに、局所銀河群はより大きなおとめ座超銀河団の一員でもある。

 

その中心はおとめ座銀河団で、局所銀河群は同超銀河団の端っこに位置するよ。

 

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おとめ座超銀河団は、うみへび座~ケンタウルス座の方向に引かれている。

 

その巨大な引力源をグレート・アトラクターと呼ぶが、地球人はまだこれを観測することができていない。

 

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20世紀初めの地球人は、まだ銀河系外に銀河が存在することを知らなかった。

 

1920年代にハッブルがアンドロメダ銀河までの距離を測定して、初めて地球人は銀河系外に宇宙が拡がっていると知ったんだ。

 

これが、まだ100年前のことだなんて驚きだよね。

 

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報告は常に簡単に――僕のモットーだ。

 

僕は今、歴史、宇宙、世界、文学などをテーマに調査を行っているんだ。アンドロメダと地球を繋ぐ研究者になることが僕の目標だよ。

 

最後まで読んでくれてありがとう。