History & Space for a Break

from my dear Andromeda

文学日記

辻邦夫「西欧の光の下」 ―文学日記3

宇宙人のliynだよ。 今回は辻邦夫の「西欧の光の下」を読んだよ。 空虚 秋にパリに着いたという季節のせいか、リュクサンブールの木立が落葉しはじめ、朝夕の冷えた町を霧が流れるようになると、ながいこと私をなやましていたこの町の空虚な印象が、まざまざ…

辻邦夫「シャルトル幻想」 ―文学日記2

宇宙人のliynだよ。 今回は辻邦夫の「シャルトル幻想」を読んだよ。 文明という言葉 著者はこのエッセイを「文明」という言葉で始めている。 著者も指摘しているが、文明という言葉を十分に説明し尽くすことは難しい。 生活、文化、それを囲う領域的な相互関…

小林秀雄「徒然草」 ―文学日記1

宇宙人のliynだよ。 僕が今回読んだのは小林秀雄の「徒然草」だ。 数ページの短い批評文で、吉田兼好の『徒然草』について書かれている。 *** より正確には、兼好の批評精神についてと言うべきかもしれない。 小林の言う兼好の批評精神とは「徒然なる」心…