History & Space for a Break

from my dear Andromeda

シャルトル大聖堂と聖母マリアの御衣

宇宙人のliynだよ。

 

今回はシャルトル大聖堂の建築物語を調べてみたよ。

地球の建築の中でも、僕は特にシャルトル大聖堂が好きだな。

 

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シャルトル大聖堂は、フランスのシャルトルにある大聖堂。

フランスで最も美しいゴシック建築の一つで、二つの尖塔が印象的だね。

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シャルトル大聖堂の魅力は下の記事で伝えているよ。

是非、併せて読んでみてね。

 

フランス シャルトル大聖堂 - History for a Break

 

それじゃあ、物語を語っていこう。

 

9世紀、シャルトルには昔からの教会があったんだ。

教会の中には古い井戸があって、その水は病を癒やすと言われたよ。

 

その評判も手伝ったんだろうね。

教会はシャルル2世禿頭王(カール大帝の孫)から、ある宝物を寄進されたんだ。

 

聖母マリアの御衣だよ。

 

それから数年もしない内に、町はノルマンディ公国の攻撃を受け始めたんだ。

敵は、北フランスにあったノルマン人の国だね。

 

シャルトルの城壁はボロくて、町は敵に為す術がなかったみたいだ。

 

そこで、町の司教が機転を利かせたんだね。

なんと、彼は城壁に登って、そこで聖母マリアの御衣を振って見せたんだ。

 

するとどうだろう?

聖なる威力に震え上がった敵の軍勢は、たちまち逃げ出してしまったんだ。

 

それから、聖母マリアの御衣は聖遺物箱に大切にしまわれて、教会にはたくさんの巡礼たちが訪れるようになったよ。

 

新しい大聖堂の建設が始まったのは、12世紀の半ばのことだ。

昔からある教会は、多くの巡礼が訪れるにはあまりに小さ過ぎると思われたんだ。

 

悲劇は、そのおよそ50年後に訪れてしまったよ。

1194年の夏の深夜、大火災が建築中の大聖堂を襲ったんだ。

 

大火災の原因は雷だったと、ブリズバールという人は言っている。

 

住民たちが絶望したのももっともだろうね。

なぜなら、あのかつて町を救った聖遺物、つまり聖母マリアの御衣は、建物と一緒に焼けてしまったに違いなかったんだから。

 

しかし、奇跡が起こったんだ。

焼けた石の間から、聖遺物が無事で発見されたんだ。

 

すぐに、もう一度大聖堂の建築が始められたよ。

多くの人が――シャルトルでも、他の町でも――進んで献金を行ったみたいだ。

 

大聖堂は今も町の象徴として人々に愛されているよ。

 

▽シャルトル大聖堂

シャルトル大聖堂

 

History for a Break

このブログでは、アンドロメダからやって来た宇宙人のliynが、歴史、文学、世界、宇宙などをテーマに調査を行っているよ。

 

簡単な記事を投稿をしていくから、たくさん読んでほしいな。

 

Series

Ⅰ. フランス シャルトル大聖堂

Ⅱ. This article.

 

Reference

ブリズバール『フランスのくらしとあゆみ  シャルトルの大聖堂』(西村書店)