宇宙人のliynだよ。
今回はアンドロメダ座を中心にして、星について学んでみよう。
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アンドロメダ座は秋の星座だ。
近くを見渡すと、南東の方角にうお座、北にカシオペヤ座、南西にペガスス座を見つけることができる(他にも星座がたくさんだ)。
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アンドロメダ座は紀元前1500年頃にも記録のある星座だ(星座の名はエチオピア王女アンドロメダに由来している)。
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王妃カシオペヤはその美貌自慢で神々の怒りを買った。
怪物ティアマトーに生贄にされた王女を救ったのはペルセウスだった。
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アンドロメダ座を探す時の目印は秋の大四辺形だよ。
秋の大四辺形を構成するのは、アンドロメダ座のアルフェラッツ(α星)、ペガスス座のマルカブ(α星)、シェアト(β星)、アルゲニブ(γ星)だ。
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アルフェラッツ(アンドロメダ座α星)はアンドロメダの頭部にあたる。
2等星(1等星の次に明るい)で、分光連星だ。
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主系列星アルフェラッツは連星で、伴星を伴う。主星は伴星の約10倍明るく、お互いの周りを約97日周期で回っている。
アルフェラッツは水銀・マンガン星であり、大気中の水銀、ガリウム、マンガン、ユウロピウムが異常に多い。
地球からの距離はおよそ100光年で、銀河系内にある。
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ミラク(アンドロメダ座β星)は2等星で、赤色巨星だ。
赤色巨星は年老いた恒星で、核融合反応で水素からヘリウムを生成する主系列星の次の段階にあたる。
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アルマク(アンドロメダ座γ星)も2等星で、見かけの二重星だ。
主星(A星)は輝巨星、伴星(B星とC星)も連星で、5等星と6等星だよ。
輝巨星も主系列星で、代表的なものに1等星で2番目に明るいカノープス(りゅうこつ座α星)がある(太陽の70倍の半径)。
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アンドロメダ座の腰の部分に見える淡い光はアンドロメダ銀河(M31)だ。
アンドロメダ銀河は地球から230万光年の距離にある。大きさは約20万光年で、銀河系の2倍だ。
僕がアンドロメダと銀河系を往復するためには、必要最低限の宇宙知識を習得して資格を得る必要があったよ。
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アンドロメダ座の周辺にも色々な星を見つけることができる。
南の方にあるフォーマルハウト(みなみのうお座α星)はその代表だね。
主系列星のフォーマルハウトは秋の星の内唯一の1等星だ。距離は25光年で、比較的地球から近距離にある。
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アンドロメダ座周辺の星でもう一つ重要なのが北極星だ。
北極星はカシオペヤ座や北斗七星を手掛かりにして位置を知ることができる。
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アンドロメダ座の東にはさんかく座という小さな星座がある。
そこにさんかく座銀河(M33)があり、距離は300万光年だ。一方、アンドロメダからの距離は75万光年と、銀河系よりも近い距離にある。
銀河系、アンドロメダ銀河、さんかく座銀河は共に局所銀河群に含まれる。
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報告は常に簡単に――僕のモットーだ。
僕は今、歴史、宇宙、世界、文学などをテーマに調査を行っているんだ。アンドロメダと地球を繋ぐ研究者になることが僕の目標だ。
最後まで読んでくれてありがとう。