チャンドラヤーン3号
有人ではなく無人探査機の話だよ。
2023年8月23日。
インドの無人探査機「チャンドラヤーン3号」が月の南極への着陸に成功。
世界初!
月の南極はクレーターや岩が多く着陸困難。
2023年8月20日、ロシアの着陸作戦は失敗。
2019年の「チャンドラヤーン2号」の時は、インドも失敗している。
月の乗り物
チャンドラヤーンはサンスクリットの合成語。
チャンドラは月。
ヤーナは乗り物。
チャンドラヤーンとは、月の乗り物。
Its Importance
チャンドラヤーン3号の主なミッションとは、
月の水の氷を発見すること。
月で水を確保することができれば、
将来、人類が月に居住する際に利用することができ、
ロケットの燃料にすることもできる。
地球から月に水を送ろうとすると、
1リットルあたり1億円のコストがかかるとか。
30分アニメ1話分の製作費は、1000万円以上。
2期製作か
水か。
月の水
1969年。
人類初の有人月面着陸。アポロ11号。
アポロ計画(1960~70年代)当時、月には水はないとされていた。
が、その後。「ありそうだ」とは言われてきた。
2018年、「直接的な」証拠が発表される。
少なくとも、月の北極と南極には水が存在することが判明。
海があるわけではないけど。
何らかの形で水分子が存在する、みたいな話。
月の両極のクレーターには、常に太陽光の当たらない場所がある。
永久影(えいきゅうかげ)と言う。
永久影は、常時マイナス128度以下という世界。
水は、蒸発を免れて捉えられている。
そのような場所を、コールド・トラップとも呼ぶ。
この発見の基となった観測データを採取したのは、
インドのチャンドラヤーン1号(2008年)である(!)
更に。
2020年、太陽光のあたる場所にも水が存在していることが判明。
水は、永久影以外にもある!
水分子は、ガラス質の構造に閉じ込められているらしい。
アルテミス計画
最近の宇宙事情のキーワードは、アルテミス計画。
もう一度、有人月面着陸をしようというNASAの計画です。
しかも、結構近未来のタイムスケジュール。
2024年後半、有人で月周回。
2025年中、有人で月面着陸。
アルテミス計画と言えば、有人月面着陸。
でも、Gatewayってのにも注目。
国際宇宙ステーション(ISS)の月バージョンみたいな感じ。
有人の月周回基地。
2024年くらいから組み立て始めるらしい。
宇宙探査の新時代
今、月で何をしようとしているのか?
一つには、月を宇宙探査の新拠点にしようとしている。
2030年代。
アルテミス計画は、火星への有人着陸を目指す。
地球から火星に行くよりも、月から行く方が都合がいい。
月を拠点にして、人類は宇宙へ出るようになる。
火星を近い将来の目標とすると、
チャンドラヤーン3号もその準備段階であると言える。
以上、「利用可能な」水資源の探索の位置付け、的な話でした☆
Reference
インドの無人探査機が月の南極に着陸 世界初 - BBCニュース
「月に水がある証拠」は10年前のデータにあった 新事実を発掘した研究チームの挑戦(1/4ページ) - 産経ニュース
月面に存在する「水」の量は、想定よりはるかに多い? ふたつの研究結果から見えた大いなる可能性(1/4ページ) - 産経ニュース